薄紫色の楚々とした秋の花カリガネソウ(雁金草)です。クマツヅラ科から近年シソ科に編入しました。
雁が飛ぶ姿に似ていることから、別名 ホカケソウ(帆掛草)とも呼ばれています。
お花を大きくして見ると、上に二枚、左右と下に一枚ずつの五弁花であることがわかります。
更に蕊を上に伸ばし湾曲しているのが4本の雌しべ雄しべです。
蕊がこんなに高くては受粉はどうするのかと思っていた時・・・受粉の妙技が始まりました。
蜜を吸おうと花に虫がとまると重みで雌しべ雄しべが虫の背中にくっつき花粉をつけます。
その虫が他の花に行くと、同じようにくっついて雌蕊に受粉できる、という仕組みになっているのです。
こんなに清楚な花ですが茎を揺らすと鼻をつまみたくなるような悪臭を漂わせます。なかなか出会えないカリガネソウに会って来ました。